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ゲーム紹介
第7回 「真夏の女神たち」

逃れられない過去とそれぞれの思惑。深まる謎と“コートを着た男”という直接的な驚異……要たちの「鍵を探す旅」が一筋縄ではいかないことは、これまでの連載の中で語ってきた。
しかし、若者たちは本能的に笑顔の効力を知っているのかもしれない。時に傷ついたり、衝突したりすることがある旅ではあっても、笑顔を忘れない前向きな気持ちが真実へと迫る力となっているのだ。
連載の7回目は、これまでとは趣を変えてヒロインたちの魅力にスポットを当てる。彼女たちの笑顔に注目して貰いたい。
あの笑顔が見られるのなら、どんな大きな障害にだって立ち向かうことができるだろう。



< 思わぬ出来事に頬を染める百花。
   女の子らしいうぶな反応に、思わず
   口元が緩んでしまう。

▲ 心を許せる人だけに向けられた百花の微笑み。優しくて温かい、ほっとさせられる笑顔である。


旅を通して、もっともその印象が変わっていくのは百花かもしれない。
引っ込み思案な女の子。どこかおどおどしていて、いつも誰かに答えを求めている。当初、百花は守ってあげたい女の子だった。

しかし、旅が進むにつれて押さえ込んできた様々な感情があふれ出してくる。
ヒステリックに声を張り上げる時もある。でもそれは、百花が本当の意味で心を開いた瞬間。心を許せる人ととして認められたのかもしれない。

千花が死んだとき、百花の時間もまた止まってしまった。
「鍵を探す旅」は、止まっていた2年間を取り返すかのように、様々な表情の百花を見せてくれる。
百花の笑顔にはいつも新鮮な驚きがある。
旅が終わりを迎えたとき、百花がどんな顔をしているのか……想像するだけで胸の高鳴りが押さえられない。



          > 要に告白したことを嬉しそうに
             報告する千花。その表情がど
             ことなく不鮮明なのは、百花
             の気持ちによるところなのか?

▲ 重い病気を煩っているにもかかわらず、笑顔で要を迎える千花。その笑顔はどこか悲しい。


病の千花をこんな言葉で表現するのは意外かもしれないが、彼女の魅力はその「強さ」にあるだろう。
長い闘病生活。死と隣り合わせの毎日の中で、要が思い出す千花はいつも笑顔だった。
弱さや脆さを感じさせず、いつも優しく微笑んでいる。
その微笑みは、生を超越した貴いもののようにすら感じられる。

もし千花が病気ではなかったら、もっと様々な表情を見せてくれたのだろうか。
しかし、彼女はいつもベッドの上にいたからこそあの優しい微笑みを身につけたのかもしれない。

複雑な思いを抱きながら旅を続ける要には、心の中であの笑顔と向き合う準備ができていない。
旅の終わりで、要は過去を振り返って何を想うのだろうか?

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