アメリカ合衆国初の女性海軍提督、マシュー・ペリー。
彼女に課せられた使命は、いまだ鎖国の状態にある日本を開国させること。

黒船に乗り意気揚々と日本へ来航したマシューだが、幕府から上陸も許されず、 親書の検討に時間がかかるため一年後に改めて来るように…と体よく門前払いされてしまう。
このまま何の成果もあがらなければ、本国は必ず日本に対する強硬な開国政策を打ち出してくる。
それはもちろん日本のためにもならない。
何としても、友好条約の締結を取り付けなければならないのだ。

そう考えたマシューは、幕府が回答に要すると言ってきた一年という期間を有効に使おうと決意する。
その期間に自ら幕府の要人たちを説得するのだ。
そのためには、自分の正体を隠して江戸に潜入しなければならない──
鎖国か開国かで揺れる幕府。その影で蠢く陰謀。
そして江戸で説得にあたるマシューに襲いかかる数々の妨害工作。
やがて、事態は急展開を迎える。

動乱の舞台に自ら身を投じたマシューの運命は?
彼女は幕府の要人たちを説得して、日本を無事開国へと導く事ができるのか。
そして、彼らとの間に芽生えた恋の行方は──?