〜 メインキャラ語り 〜

 どうも。どんなに忙しくとも釣りには出かける寺山です。働いて、釣りして、働いて、秋葉のイベントで苦悶する同僚を見て、働いて――と、そんなこんなで前回の更新から、かなりの時間が経ってしまいました。

 世間ではまだ恋華を扱ったサイトを公開されているファンの方々がおられるようで、そんな方々のサイトを見て回るのもなかなか楽しいものです。ある程度、我々の手を離れたところで展開の続く恋華ではありますが、今後も時間と条件の許される限り、監修などの形で関わっていくことと思いますので、今後ともよしなにお願いいたします。先日はドラマCDの収録にも参加させていただきましたが、ドラマCDなど本編を色濃く反映するものについては、シナリオのプロット段階から監修として関わらせていただいております。

 『幕末恋華・新選組』も女性向けゲームとしては、ある程度認知されているように思いますが、正直なところ、寺山は女性向けゲームの制作など初めてでしたので、本来女性向けゲームとして常識的におさえておかなければならなかったことなんかを軽くスルーしちゃってる部分もあるかもしれません。

 ただ、題材が題材だけに「乙女ゲーを作っている」という気分にはなりづらく、どちらかというと「新選組のゲームを作っている」という意識の方が強かったのも、また事実です。ゲームシステム、プロットなど、ゲームの重要な方向付けは「いかに女性に受け入れられるか」ではなく「いかに新選組を描くか」という点を重視していたように思います。

 ですから寺山から他のスタッフに「女性向けなんだから、ここはこうして…」という注文はほとんどしませんでしたし、デザイナーの加藤さんも、シナリオライターの館山さんも女性の方なので、ある程度は自然に女性っぽさは出るもんだろうなんて高をくくってました。

 ともかく館山さんは斎藤シナリオにおける例のサプライズを提案してくださったりと、今回大いにご活躍していただきました。かたや寺山なんて、女性向けとしておさえておくべき点なんて、何も理解してなかった(頭の中になかった)ものですから、「女を抱く」やら「鬼畜」やら男丸出しの尖った言葉を突っ込んだり、思いついたままにギャグを追加してみたりと、やりたい放題やっちゃってました。

 そんな寺山ですが、自分の子供に「また来てね」と言われるくらい会社にこもって真面目に制作したことは確かなんで、まだご購入されてないご友人がお近くにいらっしゃるなら、是非ともご購入をお薦めください(笑)

 それではメインキャラの語りとまいりましょうか。今回もやたら長いんで、お読みになられる方はその点、覚悟しておいてくださいませ。

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■近藤勇
■土方歳三
■沖田総司
■山南敬助
■永倉新八
■斎藤一
■原田左之助
■藤堂平助
■山崎烝
■才谷梅太郎

 まあ、そんなところです。結局新選組自体は、あのような形で幕を閉じましたが、彼らは勝てなかっただけで、負けたのではないと個人的には解釈しています。それぞれの思いは最期まで貫いたわけですしね。

 今回の作品はキャラ設定がああいうものなので、誤解を受けやすいかと思いますが、我々開発陣なりに、必死に新選組を描いてみようと足掻いた努力の結晶です。もしも本作を気に入っていただけたのならば、今後とも弊社ブリッジの作品にご注目いただければ幸いです。

 とにかく次のコメントのアップは何とか早めにするつもりですので、また懲りずにお越しくださいませ。


2005年6月17日 ディレクター 寺山 宗宏